お礼

 

  令和元年10月13日に、第21回WiLLを無事に終えることが出来ました。今年のWiLLも、たくさんの方々のお力を借りながら、とても有意義な一日を過ごすことができました。

  一部では、壇上に子供たちの写真を飾り、24人の事件紹介をしました。一年に一回だけでも「WiLL」の場所で忘れられた子どもたちのことを思いながら、その思いをみんなで共有する時間を過ごすことができました。

  二部では、今年のテーマである『再び、被害者が望む「更生」について考える~刑事年齢18歳引下げ議論の中で~』についてディスカッションを行ないました。

  遺族からは、加害少年から謝罪がないことや、遺族が辛い思いをしながら損害賠償金の催促など、一連の行動を起こさないと加害少年らから被害弁償がない現状を話しました。

  また別の遺族は、加害少年の反省がないまま少年院から出所してきたので、逆恨み等、たいへん怖い思いをしていることなどを話しました。遺族の生の声は、少年事件を起こした加害少年の矯正教育の在り方を問う事ができました。

  出演者に招いた職親プロジェクトで加害少年を受け入れている会社社長は、刑務所や少年院で職業訓練を受けてもその職に就く子は1パーセント以下だということ、面接では頑張ると言い受け入れても仕事が続かないこと等の現状を話しました。

  一方、少年の更生支援に20年以上関わってきた弁護士は、少年法を改正をして年齢を引下げる案には反対の立場から、今まで少年院では手厚く指導が行われてきたことを話し、年齢引き下げには慎重に議論をすることが必要だと話しました。

  会場の参加者も一般の人、関係者の方々等、たくさん参加していただき、少年犯罪被害の当事者に対する支援や理解が広がってきています。「WiLL」に来ていただく若い参加者も増え、年齢の幅も広がってきています。

  私達の話は重たく、難しい問題だと感じられてしまいますが、少しでも世間の方々に関心を持ってもらうことで、ひいては命の大切さにもつながり、いじめはしない、暴力を起こしてはいけないということを知ってもらいたいです。そしてそのことが、私たちの目指す「これ以上、子どもたちを被害者にも加害者にもしない」ことにつながると思います。当事者とそうでない人の距離を少しでも近づけ無くしていくために、これからも焦らず奢らず話し続けていく場所「WiLL」でありたいと願っています。

  最後になりましたが、当日に参加して下さった皆様、そして参加は出来なかったけど見守って下さった皆様、本当にありがとうございました。ここに御礼申し上げます。

 

令和元年11月

少年犯罪被害当事者の会

代表  武 るり子

 

 

 

もうひとつの子供の日 

21 W  i  L  L   のお知らせ

   私たち「少年犯罪被害当事者の会」は、少年によって最愛の子どもを殺された家族の会です。1997年に結成してから、一切の政治や宗教等にとらわれることなく遺族を中心に、少年法の問題など理不尽な体験を各方面に話すとともに、毎年シンポジウムを行い、皆様と課題や問題点を議論してきました。

私たち被害者にとって、被害が回復されるということはありません。しかし、加害者から損害賠償の支払いや謝罪がほとんど行われないという現状は、私たちの苦しみを強め、長引かせるものにしています。少しでも被害者が「何か」を感じられるような更生が行われるためには、加害者に関わる専門家の意識・働きかけがが必要です。今年は、改めて被害者が望む更生について、遺族と更生に関わる方々の間で意見を交わしたいと思います。

私たちのシンポジウムは、遺族や専門家だけに向けたものではありません。ふつうに生活をしている人、学生のみなさんとも、一緒に考えていきたいと思っています。

子どもたちをこれ以上被害者にも加害者にもしないためご協力よろしくお願い致します。

 

 

 

 

  • 今年のテーマ再び、被害者が望む「更生」について考える ~刑事年齢18歳引き下げ議論の中で~

 

出演者   更生支援従事者   草刈 健太郎氏

      加害少年付添経験のある弁護士 山崎 健一氏

      遺族 

 

★と き       20191013日日曜日午後1時から

★場 所       大阪市立西区民センター
大阪市西区北堀江 4丁目27

          TEL 06-6531-1400

★交 通      地下鉄 鶴見緑地線・千日前線

 「西長堀」3号・7号出口100m

★主 催       少年犯罪被害当事者の会 

★後 援      大阪府・大阪市

★資料代      500

★定 員      200名(参加申込不要・先着順)

★問い合わせ   少年犯罪被害当事者の会事務局

代表 武 るり子

         TEL 06-6478-1488

 

 

 

 

社会で騒がれた事件だけが重大事件として扱われ、私たちの様な少年事件のほとんどが命を命として扱ってもらえず、そのうえ、どこからもフォローされなかったのが現状でした。
「死んだ者はしかたがない」と簡単に扱われ、加害少年には人権があり、立ち直る可能性と将来があると強調されてきました。

さらに、殺された子供たちの権利や、それまで生きてきた事実までも、無視した扱いをうけてきました。  子供たちは、決して死にたくなかったのです。

そんな子供たちを思い出してほしい、忘れないでほしいと思ってきました。

決して一家族だけで、悩まないで下さい。

  • W i L L』・・・・意志・決意・願い・気持ち・遺言などの意味があります

 

 

大阪府犯罪被害者等支援社会づくり活動事業

 

 

 

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